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第15回展示「日本人の贈答作法展」

第15回展示「日本人の贈答作法展」

平成16年9月1日(水)〜12月15日(水)

農耕作業は当初、自然暦によって行われていましたが、持統天皇朱鳥2年(692年)に天嘉暦が出来、天保14年(1843年)には天保暦、明治5年(1872年)のグレゴリオ暦改訂までは太陰太陽暦を農耕スケジュールとして、実に春耕秋収を繰り返すこと2000年に亘る歴史を築いてきました。農耕民にとっていかんともし難い天変地異(風水害・地震・雷・鳥虫害・火災)に対する災害防止は、神々の霊力に頼る呪術的宗教手段に頼る他無く、自然崇拝や祖霊崇拝を中心とする神々を祀り、天下泰平国土安泰を希求したのです。農耕民は共同祭祀として、神々に季節の初物を供え、そのお下がりを神々と共に飲食するなおらい直食を行い、村落共同体が必要とする団結協力・相互扶助の精神を育成してきました。こうした神人共食は地縁・血縁による地域社会の広がりと共に、人と人との贈答習慣を構成しました。

日本人の贈答について、「贈」は期待と感謝を表し、「答」はその返礼を意味しました。他には反対給付を求めない「寄付」という行為もあります。日本人の贈答は大別すると人生の通過儀礼と季節の贈答にあります。平安時代は公家有職が興り、陰陽五行説を中心とした生活が営まれ、室町末期には伊勢流・小笠原流を主とする武家故実に従った折形を用いる贈答が行われましたが、将軍家や武家だけのものであり、江戸中期になって町方でもこれに習った礼法が普及するようになりました。

現在の贈答儀礼に用いられる、広蓋に掛袱紗を使い内包・外包(家紋入)を用いて二重の結界を作り贈る作法や、右包・左包と生霊・死霊に対応する包む作法は江戸後期からのものです。今般、戦前の風呂敷・袱紗による日本人の贈答作法をパネルと資料陳列によって展示しました。ご笑覧賜れば幸甚に存じます。

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